へいそくせいどうみゃくこうかしょう

閉塞性動脈硬化症(ASO)

  • 血管

足の冷え・しびれが続く方へ

その「足の冷えや痛み」、血管の病気かもしれません。

閉塞性動脈硬化症

歩くと足が痛む… それ、「冷え性」や「年のせい」で片付けていませんか?

足が冷たい、しびれる、歩いているとふくらはぎが痛くなって休んでしまう…
これらの症状は、足の動脈(血管)が動脈硬化によって狭くなったり、詰まったりしているサインかもしれません。

これが閉塞性動脈硬化症(ASO)です。

ASOは、全身の動脈硬化の一部として起こる病気であり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高いことの警告でもあります。放置すると、血行不良が悪化し、最悪の場合、足の切断に至る危険性があります。

ならしの共生クリニックでは、症状の原因を正確に診断し、足を守るための早期治療と、全身の動脈硬化管理をご提案します。

なぜ「足の症状」を内科で相談すべきなのか?

進行すると潰瘍や壊疽、そして心臓・脳の合併症リスクが高まるため

閉塞性動脈硬化症(ASO)の症状は、血流が十分にあるときは現れないため、見過ごされがちです。
その中でも最も特徴的な症状が間欠性跛行(かんけつせいはこう)です。

「一定の距離を歩くと足が痛くなり、休むとまた歩けるようになる」という症状があれば、すぐに受診が必要です。

この病態を治療せずに進行させると、安静時にも痛みが起こるようになり、最終的には足に治りにくい潰瘍や、細胞が死ぬ壊疽(えそ)が発生し、足の切断が必要となる場合があるため、重症化のリスクは非常に高いと言えます。

また、足の血管が詰まっているということは、心臓や脳の血管も同様に動脈硬化が進んでいるサインであり、全身のリスクを管理することが重要です。

「素朴な疑問」をスッキリ解消!ACO Q&A

ASOの具体的なサインや進行の段階はありますか?

 ASOの進行度は、フォンテーヌ分類という指標で分けられます。

段階症状血行不良の程度
I度無症状、足の冷感、しびれ軽度
II度間欠性跛行(歩くと痛み、休むと改善)中度
III度

安静時にも足が痛む(夜間に特に強い)
重度
IV度足に潰瘍や壊疽が発生する最重度(切断の可能性)
どんな人がASOになりやすいですか?

閉塞性動脈硬化症(ASO)は、動脈硬化が進むことで起こるため、糖尿病、喫煙、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病を持つ方が特に高リスクです。

中でも、糖尿病は血管が傷つきやすい上、神経障害で足の痛みに気づきにくくなるため特に危険です。

また、喫煙は血管収縮作用により血管を強く傷つけ、病気の進行を早めます。

さらに、高血圧や脂質異常症は、動脈硬化を引き起こす主要な原因です。

ASO診療の安心3ステップ

早期の血流評価と、全身の動脈硬化管理を目指します。

足の血流を正確に評価し、全身のリスクを管理することが治療の鍵です。

1. 正確な診断とリスクの評価

足の動脈硬化の程度を、身体に負担をかけない非侵襲的な検査で調べます。

  • ABI検査(足関節上腕血圧比)
    ASOの診断に不可欠な検査です。足首と腕の血圧を同時に測定し、その比率(ABI)を調べることで、足の血管の詰まり具合を数値で評価します。
  • 問診・触診
    足の痛み、しびれ、冷感の状況、足の動脈の脈拍を確認します。
  • 血液検査
    糖尿病、高脂血症、腎機能など、ASOの原因となる生活習慣病のリスクを評価します。

2. 薬物療法と生活指導

ASOの治療は、足の血流改善と、動脈硬化の進行を抑えるための治療を柱として行います。

基本治療として、血管を広げる薬や、血液をサラサラにする薬(抗血小板薬)を使用し、血流の改善と血栓予防を目指します。

これと並行して、生活指導が極めて重要であり、完全禁煙(最も重要)、適切な運動(痛みが起きる手前までのウォーキング)、そして糖尿病や高血圧の厳格なコントロールを徹底します。

3. 重症化予防と専門病院への連携

(ASO)の管理では、足を守り、全身の合併症を予防するための継続的なサポートを行います。

特にASO患者様は、傷から感染症を起こしやすい(特に糖尿病の方)ため、足の観察方法や保湿、爪切りなど、正しいフットケアの指導が不可欠です。

また、症状が進行し、カテーテル治療やバイパス手術などの血行再建術が必要と判断された場合は、速やかに血管外科などの専門病院へ連携し、ご紹介いたします。

ASOをコントロールする「3つの生活のヒント」

ASOの進行を遅らせ、重症化を防ぐためには、毎日の生活習慣の改善と注意深い管理が必須です。

「禁煙」 何よりもまず、きっぱりやめる

喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を急激に悪化させるため、治療の成功には禁煙が不可欠です。
治療薬による血流改善効果も、喫煙によって打ち消されてしまいます。

「運動」 痛みの出ない範囲で、歩く習慣をつける

間欠性跛行がある場合でも、痛みが起きる手前までのウォーキングは、側副血行路(バイパス血管)の発達を促し、症状を改善する効果があります。
ただし、痛みを我慢して歩き続けないよう、適切なペースを守ることが重要です。

「足の観察とケア」 小さな傷も見逃さない

ASOが進行すると、足の血流が悪くなり、傷が治りにくくなります。
特に糖尿病を合併している方は、神経障害で痛みを感じにくいため危険です。

毎日、足の裏、指の間、爪などを観察し、赤み、水ぶくれ、傷がないか確認し、乾燥を防ぐための保湿と正しい爪切りを行いましょう。

こんなサインを見つけたら

「冷え性だから」と諦めないでください。早期の診断が足を救います。

  • 一定の距離を歩くと、ふくらはぎが痛くなり、休まないと歩けない(間欠性跛行)。
  • 足の指先や足全体が、いつも冷たい、または感覚がない。
  • 足の傷やタコが、なかなか治らない。
  • 糖尿病や長年の喫煙歴がある。

これらのサインは、足の血管が危険な状態にあることを示しています。気になる症状があれば当院にご相談ください。

ならしの共生クリニックは、地域の皆様の足の健康と全身の血管を守るため、サポートをいたします。

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