こっせつ

骨折

転倒や衝撃後の強い痛みが続く方へ

「折れていなければ大丈夫」ではありません。適切な初期治療とリハビリで後遺症なく治しましょう。

ヒビも不全骨折もすべて骨折です

転倒、衝突、またはスポーツ中の外力によって、骨の連続性が断たれる状態を「骨折」と呼びます。

「ヒビが入った」(ひび)という状態や、「不全骨折」と呼ばれる骨の一部が折れている状態も、医学的にはすべて骨折に含まれます。

高齢者では、大きな外力がなくても、骨が脆くなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)によって背骨や手首、股関節に骨折が起こりやすくなります(病的骨折)。

骨折は、激しい痛み、腫れ、内出血、そして患部の変形や異常な動きを伴います。

適切な治療を怠ると、骨が正しくつかない偽関節や、関節の変形、機能障害などの重篤な後遺症を残すリスクがあります。

ならしの共生クリニックでは、初期の正確な診断、適切な固定、そして機能回復のためのリハビリ指導を通じて、後遺症なく日常生活に復帰できるようサポートします。

なぜ「骨折」の早期診断と初期治療が重要なのか?

骨癒合を確実に進め、機能障害を最小限に抑えるために

骨折の治療の鍵は、骨折部のズレ(転位)を最小限に抑え、骨が安定した状態で正しい期間固定することです。

早期に正確な診断を行い、骨折部位を適切な位置に戻し(整復)、ギプスやシーネで安定した状態(固定)にすることで、骨癒合(骨がつくこと)を確実に進めることができます。

初期の固定が不十分だと、骨折部が不安定になり骨がつきにくくなるだけでなく、周囲の神経や血管、軟部組織(筋肉、靭帯)の損傷が悪化し、回復後の関節の動きが悪くなる(関節拘縮)などの機能障害を招くリスクが高まります。

「素朴な疑問」をスッキリ解消:骨折Q&A

骨折しているかどうかの目安は何ですか?

骨折が疑われる代表的なサインは以下の通りです。

  • 激しい痛みと腫れ
    ⇒捻挫とは比べ物にならないほど、痛みが強い。
  • 異常な動き
    ⇒患部に関節ではない場所で動きがある、または触ると軋むような感覚がある。
  • 内出血と変形
    ⇒皮膚の下に広範囲な内出血が見られ、患部の形が明らかに変化している。
  • 荷重不能
    ⇒足の骨折や下肢の骨折の場合、体重をかけることができない。

これらのサインが一つでもあれば、自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。

どのくらいの期間で骨はつきますか?

骨がつくまでの期間は、骨折した部位、重症度、年齢、全身状態(糖尿病の有無や喫煙習慣など)によって大きく異なります。

一般的に、手の指や手首などの小さな骨では約3〜4週間、太ももの骨(大腿骨)などの大きな骨では2〜3ヶ月以上かかることが一般的です。

医師の指示に従い、定期的なX線検査で骨癒合の状況を確認しながら治療を進めます。

骨折診療の安心3ステップ

正確な評価からリハビリまで、完全復帰を目指したトータルサポート。

骨折の正確な評価と整復(非観血的治療)

骨折の診断、ズレの評価、そして必要な場合は整復を行います。

まず、受傷時の状況や痛みの状態を詳細に問診し、患部の確認を行います。

最も重要なのはX線(レントゲン)検査であり、骨折の有無、骨折線の走行、骨片のズレの方向と程度を正確に評価します。

ズレが大きい場合は、麻酔下で手技によって骨折片を正しい位置に戻す非観血的整復術を行い、その後の固定に備えます。

適切な固定と骨癒合の促進

整復した骨折部を安定させ、骨がつくまで保護します。

整復後に再度のズレを防ぎ、骨癒合を安定させるために、ギプスやシーネなどを用いた適切な固定を行います。

固定期間中は、骨折部の状態を定期的にX線検査でチェックし、骨が順調についているかを確認します。

この期間は血行を良くし、炎症を抑えるための薬物療法や、患部以外の筋力低下を防ぐための運動指導も並行して行います。

機能回復のためのリハビリテーション

骨が完全に癒合した後、固定を外すと、関節の動きが硬くなっている(拘縮)ことがほとんどです。

この拘縮を改善し、元の筋力を取り戻すために、理学療法士と連携した集中的なリハビリテーションが必要となります。

当院では患部の可動域訓練、筋力強化、バランス訓練などを指導し、後遺症なく日常生活やスポーツに復帰できるようサポートします。

手術が必要な複雑な骨折や、リハビリ専門施設での集中的な治療が必要な場合は、適切な専門機関へご紹介いたします。

骨折をコントロールする「3つの生活のヒント」

治療を成功させ、早期に社会復帰するための注意点をご紹介します。

1. 固定期間中は患部以外の筋肉を動かす

  • ギプスで固定されている間も、全身の筋力や持久力を維持することが、リハビリ期間を短縮する鍵です。
  • 固定されていない指や関節、反対側の手足を使って、可能な範囲で積極的に運動し、血行を促進させましょう。

2. 禁煙の徹底と栄養摂取

  • 喫煙は、血管を収縮させ、骨折部位への血流を悪化させるため、骨のつきを非常に悪くします(偽関節のリスクを高めます)。治療中は完全に禁煙しましょう。
  • 骨の材料となるカルシウムや、骨の土台となるタンパク質を意識的に摂取することも重要です。

3. 固定中の異常はすぐに報告する

ギプスやシーネで固定中に、指先が痺れてきた、色が悪い(青白い)、激しい痛みがあるといった症状が出た場合は、固定がきつすぎる、または血流・神経圧迫が起きている可能性があるため、すぐに医療機関へ連絡してください。

こんなサインを見つけたら

「大丈夫だろう」と放置せずに、すぐに受診してください。

  • 転んだ後、患部が短時間でみるみる腫れてきた、または形が変形している。
  • 激痛で、患部を全く動かせない。
  • 以前の骨折箇所が再び痛み出したり、骨粗鬆症があり転倒してしまった。

これらのサインがあれば、すぐに当院にご相談ください。

ならしの共生クリニックは、地域の皆様の安全な回復と、早期の機能復帰を全力でサポートします。

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