「手首のコブ」は悪性ではないことがほとんどですが、放置すると神経を圧迫するリスクがあります。

ガングリオンとは?ゼリー状のしこりの正体
手首の甲や手のひら、指の付け根などにできる、触ると硬く、弾力のあるコブ(腫瘤)はありませんか?
これはガングリオンと呼ばれる良性の腫瘤で、関節を包む袋や腱鞘(けんしょう)から発生します。
内部には、関節液が変性してできたゼリー状の粘液が詰まっています。
見た目が気になることが多いですが、基本的に悪性ではありません。
しかし、腫瘤が大きくなると、近くを通る神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こしたり、関節の動きを妨げたりする可能性があるため、適切な診断が必要です。
ならしの共生クリニックでは、注射による内容液の吸引や、手術が必要な場合の専門機関への連携を含め、患者様の症状とご希望に応じた最適な治療法をご提案します。
なぜ「ガングリオン」と正確に診断することが重要なのか?
他の腫瘤との鑑別と、神経圧迫のリスクを評価するために
手首や指にできるしこりは、ガングリオンの可能性が高いですが、まれに他の良性腫瘍や悪性腫瘍である可能性も否定できません。
早期に正確な診断(ガングリオンの特定)を行うことで、患者様の不安を取り除き、無用な心配を避けることができます。
また、ガングリオンと診断された場合でも、その位置や大きさによって、神経圧迫による痛みやしびれが生じているか否かを評価することが重要です。
放置することで症状が悪化するリスクがある場合は、早期の処置が推奨されます。
「素朴な疑問」をスッキリ解消:ガングリオンQ&A
- ガングリオンを潰すと治りますか?
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以前は、患部を叩いて潰すという治療法が行われていましたが、現在は推奨されません。
ガングリオンは内部に粘性の高い液体が詰まっているため、叩いて潰しても再発しやすく、また周囲の組織を傷つけるリスクがあるためです。
- 治療しなくても問題ないですか?
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痛みやしびれがなく、日常生活に支障をきたしていない小さなガングリオンは、経過観察が可能です。
ガングリオンは自然に小さくなったり、消失したりすることもあるためです。しかし、短期間で急激に大きくなる場合や、神経を圧迫して痛みやしびれが出ている場合は、積極的な治療が必要です。
医師にご相談の上、治療の必要性を判断しましょう。
ガングリオン診療の安心3ステップ
正確な診断と、患者様の状態に応じた治療オプションをご提案します。
腫瘤の正確な診断と鑑別
しこりがガングリオンであるかを正確に特定し、他の腫瘍の可能性を鑑別します。
まず、腫瘤ができた経緯、痛みやしびれの有無、大きさの変化などを詳細に問診いたします。
その上で、触診により弾力性や可動性を確認し、必要に応じて超音波(エコー)検査を行います。
エコー検査は、腫瘤の内部が液体(ゼリー状)で満たされていることや、神経との位置関係をリアルタイムで確認でき、ガングリオンの診断に非常に有用です。
症状に応じた保存的治療(穿刺吸引)
痛みや美容上の問題がある場合は、まず注射器による治療を試みます。
ガングリオンの治療は、主に穿刺吸引によって行います。これは、注射器を使ってガングリオンの内部に溜まったゼリー状の粘液を抜き取る方法です。
この処置は短時間で済み、痛みも少なく、腫瘤を小さくするのに非常に有効です。ただし、ガングリオンの根元が残っていると再発する可能性があるため、複数回行う必要がある場合もあります。
継続的な経過観察と専門機関への連携
治療後も再発の有無を含めて継続的に経過を観察します。
穿刺吸引で小さくなった場合でも、再発しないか定期的にチェックします。
頻繁に再発する場合や、神経を強く圧迫している、あるいは巨大化して吸引が難しい場合は、外科的な切除手術が必要となることがあります。
その際は、連携している手の外科(整形外科)専門の医療機関へ速やかにご紹介し、専門的な治療を受けていただきます。
ガングリオンをコントロールする「3つの生活のヒント」
ガングリオンの悪化や再発リスクを最小限に抑えるための注意点をご紹介します。
1. 患部の使いすぎを避ける
- ガングリオンは、関節や腱鞘を酷使することで発生しやすくなると考えられています。
- 特に手首のガングリオンの場合、タイピング、重いものの持ち運び、スポーツなどで手首を使いすぎないよう、適度な休憩を挟みましょう。
2. 外部からの強い圧迫を避ける
- ガングリオンがある部位に、意図的に強い圧力をかけたり、硬いものに押し付けたりするのは避けましょう。破裂させて周囲の組織を傷つけたり、炎症を引き起こしたりするリスクがあります。
- 腫瘤を小さくしようとして、自分で強く揉むことも推奨されません。
3. 異常を感じたらすぐに相談
- ガングリオンが急に大きくなった、または小さくなったにもかかわらず指先にしびれや痛みを感じるようになった場合は、神経圧迫が起きている可能性があるため、すぐに医師にご相談ください。
- 痛みやしびれは、外科的切除が必要となる一つのサインです。
こんなサインを見つけたら
不安を解消し、適切な治療を受けるために、お早めにご相談ください。
- 手首や指にコブがあるが、ガングリオンかどうかわからない。
- 腫瘤がある場所やその周辺に、ズキズキとした痛みや、指先にしびれを感じる。
- 以前治療したのに、同じ場所にガングリオンが再発した。
これらのサインがあれば、効率的で効果的な治療を行うことができます。気になる症状があれば当院にご相談ください。
ならしの共生クリニックは、地域の皆様の手の悩みを解決できるようサポートします。