【風が吹くだけで痛い】激痛を止め、合併症を防ぐ根本管理戦略

痛風とは?
ある日突然、足の親指の付け根が赤く腫れ上がり、歩けないほどの激痛に襲われる。これが痛風(痛風発作)の典型的な症状です。
その正体は、血液中の尿酸が過剰になり、関節の中で結晶化して針のように突き刺さることで起きる強烈な炎症です。この背景には、尿酸値が 7.0mg/dL を超える「高尿酸血症」という状態が長く続いていることが挙げられます。
痛風は単なる「贅沢病」や「足の痛み」ではありません。
放置すると発作を繰り返し、やがて関節が変形するだけでなく、腎臓の中に石ができたり(尿路結石)、腎機能が低下したり、動脈硬化を促進したりする全身疾患です。
ならしの共生クリニックでは、今ある激痛を速やかに抑えるとともに、尿酸値を適正にコントロールし、一生涯にわたる合併症ゼロを目指します。
なぜ「痛風」の早期診断と早期治療が重要なのか?
痛風発作が治まると「治った」と勘違いしがちですが、結晶化した尿酸は関節の中に残ったままです。
高尿酸血症自体に痛みはありません。しかし、高い尿酸値は血管や腎臓にダメージを与え続けます。早期に数値をコントロールすることで、人工透析が必要になるような腎不全や、心筋梗塞・脳卒中のリスクを未然に防ぎます。
放置すると耳の淵や関節に尿酸の塊(痛風結節)ができ、骨が破壊されることがあります。一度破壊された骨や変形した関節は元に戻りにくいため、「石が溜まりきらないうちに溶かし出す」継続的な治療が不可欠です。
高尿酸血症の方は、高血圧や脂質異常症、糖尿病を併発していることが非常に多いです。
当院では尿酸値だけを見るのではなく、背景にある代謝異常をトータルで診断し、無理のない生活改善を提案します。
「素朴な疑問」をスッキリ解消:痛風Q&A
- ビールさえ飲まなければ大丈夫ですよね?
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残念ながら、それだけでは不十分です。
確かにビールはプリン体が多いですが、尿酸は食べ物から摂取されるだけでなく、体内でも常に作られています(約8割は体内で生成)。
アルコールそのものが尿酸の排出を妨げる性質があるため、種類を問わずお酒の飲み過ぎには注意が必要です。
当院では「禁止」するのではなく、個々のライフスタイルに合わせた具体的な「適量」を提案します。 - 痛みが取れたら、薬はやめてもいいですか?
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痛み止めの服用は発作時のみで良いですが、尿酸値を下げる薬は自己判断で中止してはいけません。
急に薬をやめて尿酸値が変動すると、それが刺激となって再発作を引き起こすことがよくあります。
関節に溜まった尿酸の結晶が完全に溶けてなくなるまで、じっくりと数値を安定させることが完治への近道です。
痛風診療の安心3ステップ
当院では、患者様が「痛みに怯えない毎日」を送れるよう、以下のステップでサポートします。
痛みの即時緩和と全身スクリーニング
まずは今の痛みを取り去り、同時に全身の状態をチェックします。
強い痛みがある場合は、コルヒチンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を適切に使用し、最短での炎症鎮静化を図ります。
並行して血液検査・尿検査を行い、「尿酸が作られすぎているタイプ」か「うまく排出できていないタイプ」かを診断します。
また、腎臓に石がないかを超音波(エコー)で確認する場合もあります。
段階的な尿酸値コントロール(保存的治療)
「急激に下げすぎない」ことが、再発作を防ぐコツです。
- 薬物療法
診断タイプに合わせて、尿酸の生成を抑える薬や排出を促す薬を処方します。尿酸値は月単位でゆっくりと 6.0mg/dL 以下に下げていくのが最も安全です。 - 尿アルカリ化療法の併用
尿が酸性に傾くと結石ができやすくなるため、尿をアルカリ化する薬を併用し、腎臓を守ります。
「続けられる」生活指導とフォローアップ
無理な制限ではなく、習慣化できる改善策を一緒に考えます。
激しい運動は逆に尿酸値を上げることがあります。当院の専門家が、尿酸値を下げる効果が高い「有酸素運動」の正しい強度をアドバイスします。
また定期検査で尿酸値だけでなく、腎機能(クレアチニン値など)の推移をしっかり追い、将来の健康リスクを排除します。
痛風をコントロールする「3つの生活のヒント」
日々のちょっとした選択が、痛風発作を遠ざけます 。
1. 「お水」を積極的に飲む習慣
尿酸は尿と一緒に排出されます。
1日2リットルを目安に水分(水やお茶)を摂ることで、尿が濃くなるのを防ぎ、尿酸の排出をスムーズにします。
※心臓や腎臓に持病がある方は、適切な量を指導します。
2. 乳製品を賢く取り入れる
牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、尿酸の排出を助ける働きがあることが分かっています。低脂肪の乳製品を毎日の習慣に加えることは、手軽で効果的な痛風対策の一つです。
3. 「早食い・ドカ食い」を避ける
プリン体カット食品にこだわるよりも、全体の摂取エネルギー(カロリー)を抑える方が尿酸値は下がりやすいです。よく噛んでゆっくり食べることで、内臓脂肪の蓄積を防ぎ、尿酸値の安定に繋げます。
こんなサインを見つけたら
足の痛みを「ただの捻挫」や「靴ずれ」と見過ごさないでください。
- 足の親指の付け根、足首、膝などが突然赤く腫れ、触れるだけで激痛が走る。
- 健康診断で「尿酸値が高い(7.0以上)」と指摘されたが、痛くないので放置している。
- 過去に一度激痛があったが、数日で治まったのでそのままにしている。
これらのサインは、体からの重要な警告です。発作が起きてからでは遅すぎます。
ならしの共生クリニックは、痛みを止めるだけでなく、あなたが10年後、20年後も健康な血管と腎臓でいられるよう、親身になってサポートいたします。