その「胃もたれや痛み」、単なる食べ過ぎで済ませていませんか?

胃のSOSサインを放置すると、重大な病気につながる可能性があります。
「なんだか胃が重い」「キリキリと痛む」「食欲がない」… これらの症状は、胃の粘膜が炎症を起こしているサイン、つまり胃炎かもしれません。
胃炎は、急激に起こる急性胃炎と、長期間にわたって炎症が続く慢性胃炎に分けられます。
特に慢性胃炎の場合、ピロリ菌が原因となっていることが多く、放置すると胃潰瘍や胃がんのリスクを高めることが知られています。
市販薬で一時的に症状を抑えるだけでなく、胃炎の原因を特定し、根本的な治療を行うことが重要です。
ならしの共生クリニックでは、内科の専門医として、胃炎の正確な診断と、患者様の状態に合わせた適切な治療をご提案します。
なぜ「胃の不調」を内科で相談すべきなのか?
ピロリ菌の有無や、胃がんのリスクを見逃さないために
胃炎と自己判断している症状の裏側には、緊急性の高い病気や、将来的にリスクとなる病態が隠れている可能性があります。
胃の痛みは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらには心臓病の痛みと区別がつきにくい場合があるため、専門的な評価で正確に鑑別することが重要です。
また、慢性胃炎の多くは、ヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染が原因であり、ピロリ菌を除菌することで、胃炎の進行や胃がんのリスクを低減することが期待できます。
さらに、胃炎の種類や症状によって、胃酸の分泌を抑える薬、粘膜を保護する薬など、最適な薬が異なります。自己判断せず、適切な診断と薬の選択を受けることが大切です。
「素朴な疑問」をスッキリ解消!胃炎 Q&A
- 急性胃炎と慢性胃炎の違いは何ですか?
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以下のような症状と特徴があります。
項目 急性胃炎 慢性胃炎 原因 ストレス、アルコール、刺激物、薬(痛み止めなど) ヘリコバクター・ピロリ菌、加齢、自己免疫など 症状 急激な胃の痛み、吐き気、嘔吐 胃もたれ、食欲不振、みぞおちの鈍痛 特徴 比較的短期間で治まる 長期間続き、胃粘膜が萎縮することがある - ピロリ菌って何ですか?検査はした方がいいですか?
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ピロリ菌は、胃の粘膜に棲みつく細菌です。
この菌が持続的に胃炎を引き起こし、胃の粘膜を弱らせます。
慢性胃炎が認められる場合、ピロリ菌の検査と除菌治療を行うことが、将来的な胃の健康維持(特に胃がん予防)のために推奨されています。
逆流性食道炎診療の安心3ステップ
原因に合わせた治療で、健康な胃を取り戻しましょう。
胃炎の治療は、原因の特定と生活習慣の改善が鍵となります。
1. 正確な診断と原因の特定
詳細な問診と検査で、症状の原因が胃炎なのか、他の病気なのかを鑑別します。
- 問診
症状の出方、ストレス、飲酒、喫煙、痛み止めの服用歴などを詳しくお伺いします。 - 血液検査
貧血の有無や、炎症反応など、他の消化器疾患が隠れていないかを総合的に確認します。 - ピロリ菌検査
呼気や血液、尿などからピロリ菌の有無を調べます。
2. 原因に応じた薬物療法と生活指導
胃炎の治療は、その原因と症状に合わせて、薬による治療と、胃に優しい生活指導を並行して行います。
基本治療として、胃酸の分泌を抑える薬や、胃粘膜を保護する薬などを使用し、炎症の鎮静化を目指します。
もしピロリ菌が陽性であった場合は、除菌治療として抗生物質と胃酸を抑える薬を1週間服用いただき、原因となっているピロリ菌の除去を目指します。
これと同時に、暴飲暴食の回避、アルコールや刺激物の制限、ストレス管理など、胃に負担をかけないための具体的な生活指導を行います。
3. 継続的なフォローアップと再発予防
症状が治まった後も、胃の粘膜が正常な状態に戻っているかを評価し、再発を予防することが重要です。
特にピロリ菌の除菌治療を行った場合は、その成功を確認する検査を必ず実施します。
また、胃炎の再発予防のため、そして特に慢性胃炎やピロリ菌を除菌した方は、胃がんのリスクに備えるためにも、定期的なフォローアップ受診を推奨しています。
胃炎をコントロールする「3つの生活のヒント」
薬による治療効果を高め、胃炎の再発を防ぐために、日常生活で注意すべきポイントです。
「胃酸の過剰分泌」を招く食品を控える
胃酸の分泌を強く刺激する食品や飲料は、炎症中の胃粘膜に負担をかけます。
具体的には、アルコール、コーヒー、香辛料などの刺激物は、症状が治まるまで控えましょう。
また、脂肪分の多い食事は胃に長くとどまり胃酸の分泌を促すため、日頃から低脂肪で消化の良い食事を心がけることが大切です。
「規則正しい生活」で胃の負担を減らす
不規則な食事時間や過度のストレスは、自律神経を乱し、胃の防御機能を低下させる原因となります。
そのため、食事はできるだけ決まった時間に取り、就寝直前の飲食は避けましょう。
また、趣味や軽い運動などで日常的なストレスを管理し、質の良い睡眠を確保することが大切です。
「よく噛んでゆっくり食べる」習慣をつける
食べ物が大きいままだと胃での滞留時間が長くなり、胃酸が長時間分泌されてしまいます。
そのため、一口30回を目安に、食べ物をしっかり噛み砕くことで、胃の負担を大幅に減らすことができます。また、食事をゆっくり楽しむ習慣は、早食いを防ぎ、結果として過食も予防できる効果があります。
こんなサインを見つけたら
「一時的な不調」と見過ごさず、一度ご相談ください。
- 胃の痛みや不快感が数日以上続いている。
- 市販薬を飲んでも、症状がすぐにぶり返す。
- 胃の不調とともに黒い便が出た(胃潰瘍などのサインの可能性)。
- 健康診断などでピロリ菌の検査を推奨された。
これらのサインは、胃が専門的な治療を必要としている可能性があります。
気になる症状があれば当院にご相談ください。
ならしの共生クリニックは、地域の皆様の健やかな毎日を、専門的な知識でサポートします。