けんしょうえん

腱鞘炎・ばね指

  • 手首

腱や指の動きに違和感や引っかかりを感じている方へ

指の痛みや引っかかり…それは「使いすぎ」のサイン。適切な治療で悪化を防ぎましょう。

腱鞘炎・ばね指は、手のオーバーユースが原因?

指を曲げ伸ばしする際に、痛みや引っかかり(ロック)を感じたり、指の付け根に腫れや熱感を感じたりしていませんか?

これは、手の使いすぎによって腱(スジ)とその周囲の腱鞘(けんしょう:トンネルのようなもの)に炎症が起こる「腱鞘炎」や、さらに進行した「ばね指」(弾発指)の可能性があります。

特に、スマートフォンやパソコンの長時間使用、育児による負担(抱っこなど)、スポーツ、手作業が多い方に多く見られます。痛みや動きの制限によって、日常生活の質(QOL)が著しく低下するだけでなく、放置すると指が曲がったまま動かなくなるなどの重症化リスクもあります。

ならしの共生クリニックでは、症状の原因特定と、生活指導、そして注射による局所的な炎症の鎮静化など、患者様の負担を最小限に抑える治療をご提案します。

なぜ「腱鞘炎・ばね指」の早期治療が重要なのか?

炎症の慢性化を防ぎ、関節の動きを早期に回復するために

初期段階の炎症であれば、安静や薬物療法で比較的早く改善が期待できます。

しかし、炎症を抱えたまま使い続けると、腱鞘がさらに厚くなり、腱が引っかかりやすくなります。
この状態が「ばね指」であり、一度この状態になると自然治癒は難しくなり、注射や手術が必要になる可能性が高まります。
早期に診断し、炎症の連鎖を断ち切ることが、悪化を防ぐ最善策です。

「素朴な疑問」をスッキリ解消:腱鞘炎・ばね指Q&A

痛むときに温めるのが良いですか、冷やすのが良いですか?

状態によって異なりますが、基本的には以下のように対応してください。

  • 急性期(強い痛み、熱感があるとき)
    冷やす(アイシング)。 炎症を鎮め、腫れや痛みの進行を抑えます。
  • 慢性期(鈍い痛み、温かいと楽なとき)
    温める(温湿布、入浴)。 血行を促進し、痛みの軽減や組織の回復を助けます。

判断に迷う場合は、自己判断せず医師にご相談ください。

自分でマッサージやストレッチをしても大丈夫ですか?

炎症が強い時期に、患部(痛みがある場所)を直接強くマッサージするのは避けてください。
腱や腱鞘(神経を通すトンネル)の摩擦を強め、かえって症状を悪化させるリスクがあります。

特に「ばね指」の場合、カクンとなるのが面白くて無理に指をパチンと弾かせる動作を繰り返すのは禁物です。

まずは安静が第一ですが、痛みが落ち着いてきたら、手首を支える前腕(腕)の筋肉をほぐしたり、医師・理学療法士の指導のもとで正しいストレッチを行うことは非常に有効です。

腱鞘炎・ばね指診療の安心3ステップ

正確な診断と、患者様の状態に応じた治療をご提案します。

症状の正確な診断と原因究明

症状が腱鞘炎・ばね指であるかを正確に特定し、他の疾患を鑑別します。

まず、痛む部位(指の付け根、手首など)、症状が出る動作、仕事や趣味での手の使用状況などを詳細に問診いたします。

その上で、触診により腱鞘の腫れや圧痛点を確認し、ばね現象(引っかかり)の有無をチェックします。

特に、超音波(エコー)検査は、腱鞘の厚さや腱の炎症状態をリアルタイムで確認でき、診断と治療方針決定に非常に有用です。

症状に応じた保存的治療(安静・薬物療法・注射)

炎症を鎮め、腱鞘と腱の滑らかな動きを取り戻すための治療を講じます。

軽度な場合は、装具やテーピングによる安静の確保と、内服薬や外用薬(湿布など)による薬物療法を行います。

安静指導でも改善しない、または「ばね指」の症状が出ている場合は、ステロイドと局所麻酔薬の注射を患部の腱鞘内に投与することで、強力に炎症を鎮め、症状を劇的に改善させる効果が期待できます。

継続的な生活指導と再発予防

症状が安定した後も、再発を防ぎ、手の機能を維持するための対策を検討することが重要です。

このため、手の酷使を避けるための作業環境の見直しや、休憩の取り方などの具体的なアドバイスを行うセルフケア指導を行います。

また、注射治療でも改善しない場合や、再発を繰り返す場合は、腱鞘の一部を切開して腱の通り道を広げる外科的治療(腱鞘切開術)が必要となることがあります。

その際は、連携する専門医療機関へのご紹介を行います。

腱鞘炎・ばね指をコントロールする「3つの生活のヒント」

治療の効果を持続させ、再発リスクを最小限に抑えるための注意点をご紹介します。

1. 痛む動作から「逃げる」工夫

  • 痛む動作は、炎症を悪化させる「敵」です。炎症が治まるまでは、可能な限り患部の指や手首を使わない、または持ち方・動かし方を変える工夫をしましょう(例:重いものは両手で持つ、掴む動作を減らすなど)。
  • 痛みが強い場合は、市販のサポーターなどを活用し、強制的に安静を保つのも有効です。

2. 定期的なストレッチと休憩

  • 長時間の連続作業は、腱鞘炎の大きな原因です。30分に一度は作業を中断し、手首や指をゆっくりと伸ばすストレッチを取り入れましょう。
  • 筋肉をほぐし、血行を改善することで、炎症物質の滞留を防ぐことができます。

3. 関節・腱の冷えを防ぐ

  • 手の冷えは、血行不良を招き、痛みを増強させることがあります。
  • 特に寒い時期やクーラーの効いた場所では、手袋やハンドウォーマーなどで手を冷やさないように心がけ、定期的に温かいお湯に手をつけるなどして血行を促しましょう。

このページを監修した医師

医師

菅田 安男 すがた やすお

専門分野

整形外科

地域の皆様の健康と生活を支えるクリニックでありたいと思います。どうぞお気軽にご相談ください。

プロフィール
出身

千葉県市川市

趣味
  • ガーデニング
  • テニス
  • ランニング

こんなサインを見つけたら

「単なる疲れ」と放置せずに、お早めにご相談ください。

  • 朝起きたとき、指が曲がったまま伸びにくい、または伸びる際にカクンと引っかかる(ばね現象)。
  • 指の付け根や手首に腫れや熱感があり、押すと強い痛みがある。
  • 安静にしていても痛みが引かず、日常生活(家事、仕事)に支障が出ている。

これらのサインがあれば、効率的で効果的な治療を行うことができます。気になる症状があれば当院にご相談ください。

ならしの共生クリニックは、地域の皆様の手と指の健康をサポートし、快適な日常生活への復帰を応援します。

電話でご予約・ご相談

受付時間:8:30-17:30 / 日・祝は休診日

Webから予約